スマートロックakurun(アケルン)を提供する株式会社フォトシンスは、NTTドコモとNTTドコモ・ベンチャーズと共同でホテルでスマートロックを活用した事業開発を行うプロジェクトです。
スマートロック業界No1の株式会社フォトシンスがスマートロックのノウハウを提供し、通信事業会社のNTTが参画することでセキュリティを支援して高品質なスマートロックを提供することを目指しています。
2017年3月時点ではまだ事業化はされておりませんが、もし事業化に成功すればホテルのフロント業務が効率化され、ホテル利用ユーザーの利便性向上が期待できます。
ホテルはチェックインの際に鍵の受け渡しを行い、チェックアウト時に鍵の回収を行いますが、宿泊客がいつチェックインしていつチェックアウトするかわからないため常にフロントに張り付いている必要があります。
また、それぞれのピーク時には大勢の宿泊客がフロントに並び、その業務に追われることになります。
ひとつひとつ部屋番号と照らし合わせながら鍵を受け渡すのは時間が掛かる作業ですので、スマートロックが導入されればそのような業務は効率化されます。
例えば、スマートロック導入によって、期間限定で宿泊客のスマートフォンに解錠権限を付与することが可能です。
1泊であればチェックインの時間から、チェックアウトの時間までの限定の解錠権限を付与すればいちいちフロントで鍵の受け渡しを行う必要はありません。
また、宿泊客が鍵を紛失することは定期的に起こることだと思いますが、スマートロックであれば鍵の紛失リスクはありません。
そのため鍵紛失のたびに鍵を付け替えるコストもなくなります。
ホテルにスマートロックを導入するメリットはホテル事業者側だけでなく宿泊客にもあります。
わかりやすいメリットは、単純にチェックイン、チェックアウトの際のフロント行列に並ばなくて済むということでしょう。
鍵の受け渡しはスマートフォン上で行えるためホテルに着いたらそのまま部屋に直行することも可能になります。
更にこれまでチェックインの時間が限定されており、例えば深夜にチェックインができないのは実は不便だったりします。
チェックインの時間が限られているのはホテル側が24時間ずっとフロントに人を配置しておくことが難しいため、時間を区切って業務を効率化しているからです。
スマートロックを導入することでホテルのフロントにいなくとも鍵を受け取ることができるため、チェックインの時間の幅が広がるかもしれません。
また、スマートロックなら複数人に鍵解錠の権限を付与することができますので、宿泊者全員に鍵解錠権限を付与することも可能です。
従来の物理的な鍵での管理だと、1人で宿泊する場合はいいですが複数人で宿泊する場合、鍵は1つしかないので誰かが鍵を持って部屋の外に出ている場合、自由に部屋から出ることができなくて不便な思いをした経験は誰しもがあると思います。
このようにホテルにスマートロックが導入されることによってホテルは業務を効率化することでコスト削減が可能となり、宿泊客はより便利に利用することができます。
フォトシンスとNTTの39ホテルプロジェクト、事業化する日が待ち遠しいです。